【debian10】ASUS UX430Uの起動時エラーをなくす
Linux起動時のエラーを調べるには以下のコマンドを使う。
sudo dmesg
sudo journalctl /usr/lib/systemd/systemd -b
■問題1
dmesgを見ると以下のエラーが発生する。
■原因
i915のfirmwareが未インストール
■解決方法
・/etc/apt/sources.listの各ソースにnon-free追加
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster main contrib non-free
・apt-fileをインストールする
sudo apt install apt-file
・(base) nishi@ux430:~$ sudo apt-file search bxt_dmc
firmware-misc-nonfree: /lib/firmware/i915/bxt_dmc_ver1.bin
firmware-misc-nonfree: /lib/firmware/i915/bxt_dmc_ver1_07.bin
・上記より必要なパッケージが分かったのでfirmware-misc-nonfreeパッケージをインストールする
sudo apt install firmware-misc-nonfree
■問題2
journalctl /usr/lib/systemd/systemd -bでinitdのログを見ると以下のエラーが発生している。
■原因
無線LANデバイスのネットワーク接続に失敗している?
■解決方法
・以下のファイルを削除
/etc/network/interfaces.d/setup
・以下のファイルを修正
/etc/network/inteface
この設定ファイルのsource /etc/network/interfaces.d/*の行をコメントにする。
【debian10】使っていて気づいた不具合
debian10を使っていて気づいた不具合メモ
1.TortoiseHG+meldでリビジョン間をGUI差分表示すると差分があるファイルをすべてタブに展開しようとするので、凄まじい時間がかかるというかフリーズする時がある。ファイル差分が3ファイルくらいなら大したことないんだけど、30ファイルとかバイナリ差分があると応答がなくなってしまう。
この問題はmeldのバグレポートでも上がっていてるが、TorgoiseHG側の問題らしい。
https://gitlab.gnome.org/GNOME/meld/-/issues/516
2.nvidia-driverが動作しない
ノートPC等でintel graphic chipとnvidia mx150の切替えがうまく動作しない。
3.bluetoothのサウンドプロファイルでA2DP-sinkを選択しても失敗する
⇨解決、以下参照
https://superactionshootinggame4.hatenablog.com/entry/2020/12/25/113202
4.clamtk (clamavのGUIフロントエンド)がスキャン結果を保存してくれない。
⇨特定のロケール設定だと発生する。ENとかCでclamtkを実行すればスキャン結果がちゃんと保存された。
【debian10】bluetoothの音質が悪いのを改善する
debian10でbluetoothイヤホンを使ってみたら音質がもの凄く悪い。使っているイヤホンはJPRiDE TWS-520。
なにやらpluseaudioを使えば音質が改善されるらしい。
pluseaudioを使うにはイヤホンのプロファイルをA2DP Sinkに変更する必要がある。
Gnomeの場合、設定→Bluetooth→接続したイヤホンの「音の設定」ボタンを押して出力のプロファイルをA2DP Sinkを選択する。
やってみると、プロファイルをA2DP Sinkを選択したはずなのに元のHSPに戻ってる!!
どうやら、/etc/bluetooth/audio.confが存在しないと選択できないようです。
root権限で/etc/bluetooth/audio.confを作成して無事A2DP Sinkを選択できました。
その後、音楽を再生してみると音質が改善されました。ハッピー。
上記解決方法は間違っていて、以下のコマンドでbluetoothサービスを再起動するとA2DPが使える。audio.confは不要。
sudo systemctl restart bluetooth
しかし、毎回PCが再起動するとbluetoothサービスを再起動しないといけない。
bluetoothサービスを再起動すればA2DP使える。なぜ…?
上記解決。
gdmがpulseaudioインスタンスを作成して、A2DP-sinkを握ってしまうことが問題らしい。完全な解決方法ではないが、以下の方法でソケットをマスクして回避することが可能。
mkdir -p /var/lib/gdm3/.config/systemd/user
$ ln -s /dev/null /var/lib/gdm3/.config/systemd/user/pulseaudio.socket
【debian10】Gnomeのデフォルトファイルマネージャーをnemoに変更する。
VScodeのターミナルがblankになってしまった件
debian10にVScodeをインストールしたら、下図のようになってしまった。
Gnome-Terminalだと問題なし。lilytermとguakeからvscodeを実行すると下図ようになり、pythonデバッガが使えなくなってしまう。
調べるとここに回答がありました。
https://stackoverflow.com/questions/54092486/visual-studio-code-terminal-blank-screen
上記URLだとvscodeのバージョンが古いので以下補足
1.codeの歯車アイコン(設定)をクリック
2.設定[Ctrl+,]を選択
3.検索バーに「inherit」と入力
4.Terminal.Intergrated: inherit Envのチェックボックスにチェックを入れる。
5.VScodeを再起動する。
これで解決しました。
ASUS UX430UにLinux用Nvidiaドライバインストール
apt install nvidia-driverですんなりインストールできたと思ったら、しばらくPCを使っているとnvidiaのデバイスがロストしてしまう問題が発生。
使っているnvidiaグラフィックボードはMX150というノートPC用のもの。ASUS UX430UはMX150とintel UHD620を切り替えて使っている。
nvidia-smi等のコマンドを実行すると以下のメッセージが表示されてしまう。
Unable to determine the device handle for GPU 0000:01:00.0: GPU is lost. Reboot the system to recover this GPU
primus: fatal: Bumblebee daemon reported: error: Could not enable discrete graphics card
ちょっとググってみると電源系問題で起こる問題らしい。自作PCでは十分あり得るが、ノートPCで電源系の問題はちょっと考えにくい。
一生懸命ググっていたら、同じ問題の人を発見したのでメモ。
https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=218757
結論から言うとTLPの問題だった。TLPの設定ファイルからGPUとドライバをブラックリスト入りしてTLPの管理外にすれば良い。
具体的には/etc/default/tlpに次の2行を追加する。
RUNTIME_PM_BLACKLIST="01:00.0"
RUNTIME_PM_DRIVER_BLACKLIST="nouveau nvidia"
※"01:00.0"の部分はlspciでnvidiaグラフィックボードのバスのidを入れること。
■追記 2020/12/09
やっぱり同じ現象が再発しました。
ただ上記設定前後で30秒くらいでデバイスロストしていたのが、10分くらい持つようになったのでやはり電源管理になにか問題があるのではないかと疑い中。